お通夜とお葬式

妻が亡くなったのは年明け金曜日の夕方でした。

年末近くに病院へ行った時にはもう長くないと

言われていたので覚悟はしていました。

仕事が繁忙期なので12月29日から仕事へ戻り、

1月3日にまた病院へ行きました。

妻は僕が戻ってくるまで待っててくれたんだと思います。

ありがとう。

妻の両親、お姉ちゃんも一緒に最期を看取りました。

最期は安らかに眠るように亡くなりました。

亡くなってからすぐに、病院の先生や看護婦さんたちから、

すぐにお通夜とお葬式はどうするという話になります。

全く準備とか調べたりはしていませんでした。

薄々感じてはいましたが、現実逃避のために

そんなことはしたくなかったです。

どこでやるの?

どうやってやればいいの?

誰を呼ぶの?

いくらかかるの?

分からないことだらけです。

まず近くの葬儀屋さんを病院から紹介してもらって安置室へ搬送。

日程の都合上、翌日の土曜日にお通夜。

日曜日に葬式になりました。

夜から打ち合わせ。

どんな葬式にしますか?

棺はどれにしますか?

花はどうしますか?

お知らせのハガキは?

遺影は?

香典返しは?

何を聞かれているのかすら分からないことも多かったです。

そして集中していないから話も耳にあまり入ってきません。

心の中では、

そんなことはどうだっていいんだ。

ボクは一人になって悲しみたいんだ。

ゆっくりしたいんだ。

何も考えたくないんだ。

と思っていました。

そのせいか打ち合わせの内容はあまり覚えていません。

妻の家族や親戚の方が一緒に同席してくれたので、

話を進めてくれたんだと思います。

結局なんだかんだ打ち合わせをして終わったのは、

夜中の0時頃だったと思います。

翌日の土曜日にお通夜。

お通夜のときは何も考えていませんでした。

ただ葬儀屋さんに言われたとおりのことをこなしているだけでした。

何も考えたくなかった。

お葬式には、妻の会社の方も東京から関西まで来てくれました。

ボクも昔は同じ職場だったので、こんな形で再会するのは悲しかったです。

今でも仲の良い先輩二人は葬式の前日に来てくれたので、

最後の夜を一緒に過ごすことにしました。

悲しいけど、ずっと涙を流しててもその悲しみはなくなりません。

最後の夜くらい昔のように、会社帰りに飲んで

たくさん笑ってたときのように過ごしたほうが良いと思いました。

妻もきっとそう望んでいると。

先輩たちは妻の実家に遊びに行って、妻のお父さんお母さんにも

会ったことはあるし、最後の夜だからと快く?受け入れてくれました。

1時間だけのつもりでしたが、昔の飲み会のように

あっという間に時間がたってしまい、気づいたら夜中の2時?3時?くらいまで

飲んで話をしてた気がします。

妻の好きだった「ストロングレモンゼロ」を大量に買ってきて、

ボクはなぜか妻の分も飲むんだーと言っていつもよりも多く飲んでしまいました。

そしていつの間にか寝てました。

朝起きたときには二日酔いです。

この事は今でも本当に反省しております。

お葬式の途中に何度も何度もトイレに行きたいのを我慢していました。

喪主が葬式の日に二日酔いなんて最低最悪です。

職場のみんなも来てくれているので、しっかりしなければ。

周りにばれないようにばれないようにと必死でした。

本当に意識がなくなると思うくらい我慢しました。

きっとあの時以上に我慢することは過去にも未来もないと思います。

そんな中でも鮮明に覚えていることがあります。

娘はまだ1歳。

当然葬式なんて分かりません。

知らない大人の人たちが椅子に座ってお経を聞いている時、

飽きたのか、ちょこちょこ歩き回ったりしていました。

そして妻の遺影の前にいって

「あ!かぁかだ!かぁか!」

と言いました。

自然と涙が流れました。

ただ葬式中で喪主だからしっかりしないとと思って我慢しました。

心の中では号泣していました。

本当は一人で外に出ていって大声で泣きたかった。

葬式が終わった後も色々な手続きや妻の実家に置いている物の整理だったりで

バタバタでした。

手続きも何をしていいのか分からず、周りに同じような経験を

している人もいないので、全て自分で調べてやるしかありませんでした。

そんなことをしている中、仕事にも戻らないといけないですし、

ゆっくり悲しんでいる時間がなかった。

良かったのか悪かったのかよく分かりません。

もし娘がいなかったら、もう仕事も辞めてしばらく

引きこもりになっていたかもしれません。

こんなことも何年かしたら記憶が少しずつ薄れてきてしまうと思うと悲しい。

本当は悲しいことはあまり書きたくないけど忘れたくないから。

だから文章にして残したかったです。

娘にいつか読んでもらっても覚えてないだろうけど、

こうだったんだよって知って欲しい。

ただ知ってくれるだけでいいんだ。

“その節は本当に申し訳ございませんでした。”



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