みなさんは、子どもの幸福感を高めるために何をしていますか?
子どもが喜ぶ食事を作る、色々な場所に出かける、子どもたちが興味を持つことをさせるなど、色々な方法がありますよね。
実は、子どもの幸福感を高めるために「自己決定の機会を増やすこと」が効果的なんです。
本記事では、なぜ自己決定が子どもの幸福感に影響を与えるのかについて詳しく解説します。
自己決定の機会が子どもの成長や自己肯定感にどのような影響を及ぼすのか、日常生活や学校においてどのように自己決定の機会を提供できるかについても具体的な方法を紹介します。
幸福感を得るために必要なものランキング
まずは、幸福感を得るために必要なものに関する調査結果をご覧ください。
1位 | 健康 |
2位 | 人間関係 |
3位 | 自己決定 |
4位 | 所得 |
5位 | 学歴 |
神戸大学社会システムイノベーションセンターの西村和雄特命教授と同志社大学経済学研究科の八木匡教授は、国内2万人に対するアンケート調査の結果、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることを明らかにしました。
幸福感と自己決定―日本における実証研究
「自己決定」が幸福感に大きく影響する
1位と2位は言うまでもないですが、3位は年収でも学歴でもなく「自己決定」です。
自分の生活について、何を学び、何を食べ、何を着るかなど、日々の小さな決定から、教育やキャリアの方向性など、大きな人生設計までのあらゆる状況で選択肢を選ぶ権利があるか。
つまり、自分の意思で物事を決めた回数は、幸福感に大きく影響があります。
なぜ自己決定の機会が幸福感を向上させるのか
自己決定の機会が増えると、自分の人生に対してよりコントロール感を得られるので、自尊心と自己効力感を高め、結果的に幸福感が高まります。
例えば、一般的なサラリーマンは、会社や上司の意思決定は絶対という風習があります。
会社という組織で働いている以上、仕方ないとも言えますが、不平や不満も溜まってきますよね。
自分の考えている通りに出来ないというのは、ストレスになってしまいます。
家庭においては、親が子どもの教育方針などを勝手に決めたりすることが挙げられます。
自己決定の機会を増やすための方法
自己決定の機会を増やすためにできることは至ってシンプル。子どもが日々の選択をする機会を増やすことです。
- 朝食や夕食のメニュー
- 旅行の行き先
- 習い事
- 休日の過ごし方
など日常生活の中での小さな選択から始めましょう。
ただし、年齢に合わせて選択させることが必要です。
例えば、自我がまだ芽生えていない小さい子どもだと選ぶことも難しいので、AとBどっちが良い?というように2つの選択肢から選ばせることから始めることをおすすめします。
”これは大切だと思う反面、あまりやりすぎるとワガママになってしまう可能性もあるよね。”
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